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2025/06/10 06:30 |
どうしてなんだ
今日は今年に入って二度目となってしまう、悲しい出来事がありました。
一応長文なので注意です。



我が家では猫を数匹飼っています。この自分のブログではあまり飼い猫に関して触れてませんでしたが。
昨年そのうちの一匹の雌猫が外に出た際に受胎したのか、妊娠したのです。
そろそろ避妊手術をしなければならないと思っていた矢先のことだったので、始めは正直焦りました。
ですが、出来てしまったものはしょうがないので、このまま堕胎はさせずに産ませる事にしました。

そして昨年の8月17日、めでたく猫が産まれました。しかも六匹(オス四匹、メス二匹)も産まれました。
決して大きくはない母体に、六匹も詰まっていたのはさすがに驚きました。
子猫は当然ながらかわいくて、まさかこんなことが起こるなんて夢想だにしていませんでした。

産まれた6匹のうち、オスメス一匹ずつの計二匹は他の家にもらわれていきました。


今年の2月、突然メス猫が体調を崩し、数度の通院も空しく、
病院に向かう途中の車内で息絶えました。
悲しみの中次の日に火葬を済ませました。

先月末から、オス猫の体調が悪くなり、息が荒くなりました。
病院でレントゲンを撮ったところ、肺の周辺に白い影があるとのことで、
肺膿瘍の疑いということで何度も通院して注射に抗生物質の投薬をしたものの一向に良くならず、
水曜日に病院に行った際に、良くなるどころか悪化している状況のため、
このときに出た薬でよくならなければ直接的な対策(手術)をとらなければならない状況になりました。
今日、見た目にもさらに状況は悪化しているのがわかりました。
元々今日は経過観察で来なければならなかったのですが、
手術をしなければならない状況になりました。
手術となると泊りがけになってしまうので、月曜日に再度来る事になりました。

家に帰る途中もひどく苦しそうにしていました。時々苦しそうな声を上げて。
家にそろそろ着く・・・着いたっ・・・まさにそのとき、大きな叫び声を上げて動かなくなりました。


・・・何とかして助けたいと思っていました。
それも叶わず、再び大切な命が失われてしまいました。

水曜日に手術と言う決断をしていれば、もっと早くに家について落ち着かせていれば、、、
何でこうしなかったのか、ああしなかったのかと自責の念にかられました。

とりあえず家に入り、しばらくして病院に電話をかける。
死因を調べてその原因を除去するか、それともこのままにしておくかと言う二択を提示されました。
この子の通院中も言われたのですが、2月に亡くなったメス猫と症状が同じ感じと言われていたのです。

車に同乗していて自分と同じく死んだ瞬間に立ち会った姉が自分にどちらがいいか聞いてくる。
調べれば死因についてはっきりしますが、傷がついてしまう。
死因が知りたいから解剖すると言うのも単なるエゴに感じてくる。
もう動かなくなった猫を見下ろしながら考える。
考える・・・・・・。
しばらくたっても結論が出ない・・・。こんなに迷った選択は今まで無かったかもしれない。

姉にどちらがいいか聞いてみる。姉二人は原因を調べたいと言う。
それを聞いて自分は踏ん切りがついた。この子の死因を調べて、死に追いやった原因を取り除くことにした。

帰ってきたばかりなのに再び病院に赴く。手術を見て欲しいとのことで、見学することにした。
お腹を開いたら、レントゲンでは判らなかったが、実際は肺自体が悪かったわけではなく、
心臓の周りに膿のようなものが心臓周辺に癒着していて、炎症が周辺に広がっていた。
既に心臓が動いていないので、お腹を切っても血が溢れてくることは無く、まるで作り物みたいだなと思った。
だが顔を見ると紛れも無くさっきまで生きていた子だ。

姉は始めにメスでお腹を開いた当初から目を背けていたが、気分が悪くなったのか手術室から出て行った。
心臓に付着していた膿が、結果肺を圧迫して呼吸が辛くなっていたと言うこと。
皮肉にも始めは異常があると思われていた肺は綺麗そのものだった。

膿は軽く取れるものではなく、癒着しているためカンシ(細いラジオペンチのようなもの)で無いと
剥がれなかった。心臓周辺、背中側のほうまで膿が付着していて、
こんな状態ではもし手術をしていたとしてもダメだっただろうと言う。
こういう症例は先生も診た事が無いとも。
不可解なのは、基本的には完全に無菌状態の胸腔内に何故こんなものが出来たのか。
交通事故に巻き込まれたわけではなく、外をよく出歩いていた訳でもなく。
結論は出なかったけど、先天的にこういうものが付いていて、
それが最近まで潜伏していたのではないかという仮説で落ち着いた。

膿を剥がしていたんだけど、背中側のほうまで膿が付着しているため、
胸を開いただけでは剥がすことが出来なかった。仕方が無いのでこのまま縫合した。
原因を全部取り除けなかったけど、死因ははっきり出来たので良かったとは思う。

家に戻ってきた。前は冬だったので次の日まで大丈夫だったけど、
残念ながら今は夏なので、この死体をそのままにしておくことは出来ない。
腐敗させてしまったらそっちの方がかわいそうだ。
かわいそうなのは弟だ。部活の大会で金曜日から明日まで戻ってこない。
出発の朝も心配していたが、まさかこういうことになっているとは思っていないだろう。
大会が終わっていないので、下手に伝えて動揺させるのも得策ではない。
弟には悪いけど、今日中に火葬するしかない。


一年に二度もこの悲しみを味合わなければならないのか。
ペットの火葬をしてくれる所に行き、
既に死後硬直しきって剥製のようになってしまった猫を自分の手で箱に移す。
つい数時間前まで元気・・・ではなかったけど、生きていたことを考えると辛い。

最後のお別れの際に、今まで出なかった涙が目から溢れた。
去年産まれた子猫の中でも自分が特に好きだったこの子が死んでしまった。
お別れも済ませたあと、火葬場に行ってしばらく経ち、
文字通り骨だけになった子を丁寧に箸で拾い、箱に移していく。
そして式の一切が終わり、猫のお骨と共に家に帰ってきた。


今日はこの地区の夏祭りがあった。
行く予定自体そもそも無かったけどこんなことがあってそれどころではなかった。
でも夜に花火大会を行っていたので、この子のお骨を入れた小さいお守りを抱え初めて一緒に花火を見た。
普段なら綺麗だな、で済ませる花火大会も、今年はいろんな意味で忘れられない花火となった。



以上です。ここまで読んでくれてありがとうございました。
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2008/08/09 23:23 | Comments(3) | TrackBack() | 日常

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コメント

ペットを飼うということはそれなりの覚悟も必要ということだね
人間より寿命が少ないから殆ど確実に先に死んじゃうからね・・病気にも強いほうじゃないし・・
大事にしていたペットが居なくなるのは辛いだろうけど

その猫は幸せだったと思うよ
posted by RUSIAat 2008/08/12 09:22 [ コメントを修正する ]
最終的に窒息死でものすごく辛い思いをさせてしまったけど、
元気だった時は幸せだったなら、それは本当に嬉しいですね。


考えたくはないことで、ペットとの別れもそうですが、
いずれは肉親との別れもくるけれど、
願わくばこんな思いはしばらく味わいたくないものです。

posted by micat 2008/08/15 23:53 [ コメントを修正する ]
ペットだろうが家族だろうが遅かれ早かれみんな通り過ぎる事だから、後悔しないように毎日を精一杯いくるんじゃないかな。
なんて偉そうな事書いたけどみんな後悔して欲しくないからとりあえずかいた。
posted by mroudat 2008/08/17 14:54 [ コメントを修正する ]

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